だいすきパーソンの炎上つらい。みんなエアリプにしなよ。

だいすきパーソンryuchellの炎上、すごくかなしい。

りゅうちぇるのことを全部ぜんぶ受け入れてまるっと擁護できるわけではないけれど、あんなにも強い風の中で、弱音も吐かず、家族にも頼る素振りを見せずに頑張っている。みんなさ、エアリプでええやん。なんで直接リプするんや…。

 

私はりゅうちぇるの生き様やこれまで選び取ってきたライフスタイルや、りゅうちぇるの言葉がとても好き。はじめて見た時、同じ年とは思えないほど大きく見えたし、実際大人だったし、元気が出た。日陰でウジウジひねて病んでばっかりだった私には、弱音も愚痴も明るく吐き出せる(そういう風に見える振る舞いができる)りゅうちぇるは新しくて、素敵だなぁと思った。

 

りゅうちぇるが結婚して、子どもができて、立派に親をしてて(ベビーベッドで寝てるリンクに「こんなんして勝ったの?すごいね~リンクかっこいいじゃん!」って話してる動画ほんまに好き!)、素敵だった。

“ふつうの男の人”じゃなくても家族になれるんだなとか、SOGIESC(のどれか)が多数派と違っても受け入れてくれるぺこちゃんみたいな人が居るんだなとわかって、パートナーシップに希望が持てた。結構本気で、りゅうちぇるとぺこというロールモデルが居なかったら、私はパートナーという存在に期待することは難しかったし、法律婚なんて出来ていなかったと思う。

 

私は多様な性とかSOGIESCについて知ってもらうための活動をしていて、「LGBTかどうか?」と聞かれたらYES側の人間だ。「SOGIESCは変わることもある」ということは理解しているし、自分自身も固定されない性のあり方を実践しているところ。性が揺らぐ、揺らぐほど幅があるということを知らなかったり受け入れ難い人がいることもわかる、ある程度叩かれたりするのもわかる。りゅうちぇるは特に、急に変わったし!

 

たとえばの、私の知っているエピソードを紹介。性自認にあった制服を着て登校したいという子がいる学校に講演に行った。その子は先生にカミングアウトして、学校側は「その子チーム(委員会)」みたいなのを結成。そこに私も当事者代表として呼ばれて、その子が望む制服で元気に学校に通えるように、いろんな段階を踏みました。

「その子チーム」の先生方が中心になって、たくさんの話し合いをしたんだと思います。私が参加したのはそのうちの数回。

クラスでカミングアウトする時はどうしようとか、その前段の事前学習はどうしようとか、地域の人への応対はどうしようとか、そのための地域との連携の確認とか、ハード面もソフト面もたくさん時間もお金も労力もかけておられました。どれもこれも、その子の安心安全な学校生活を守るためです。

(いちばんおもしろかったのは、「(LGBTがどうこうとかではなく)制服移行期間を長くする」っていうルール施行!合法でジャージor体操服登校ができるなんて夢のようかつ画期的なルールでした)

 

このエピソードがなんだ、というのは「バックアップはあればあるだけ心強い」というのと、「ひと1人がカミングアウトして、その人が希望する生活を快適に(快適に、重要。)送るためには、労力も時間もお金もたくさん必要」ということ。

 

りゅうちぇるはどうかしら。

いま、LGBT関連のお偉方の不適切発言や炎上案件が大量にあるけれど、「LGBTフレンドリー」を語る企業や著名人ら、いわゆる“アライ”の立場の一体どれくらいが「NO」を示してくれていますか?何人がどれだけ味方してくれていますか?りゅうちぇるを取り上げ持ち上げたメディアのうちいくつが、今のりゅうちぇるの応援や擁護、理解促進をしてくれていますか?

 

ここからは私の推測だけれど、りゅうちぇるは長らく表向き・メディア向き・世間向きの「らしさ」でいて、とっくに「自分らしさ」を見失いながら頑張っていたのだと思う。その間も皆が思うりゅうちぇるとりゅうちぇるらしさのズレは大きくなって、爆発したんやないかなぁと。

本当はもっとゆっくり丁寧に変わっていく方法もあっただろうに、急にパンと変わってしまった。そうならざるを得なかったのだろうが、その変わり様に誰もついていけていない現状は、だいぶつらいなぁ、危うげだなぁと思う。心配です。だから応援します。

 

 

 

以下余談というか自分のことを書きます。

りゅうちぇるを見ていて考えたことではあるけれど、「私はこう、だからりゅうちぇるは」みたいな意図やそういう展開は無いです。ただの私の話。読みたい人だけドウゾ。

 

先の話ではほぼ触れていなかった「子どもを持つ」ということについて。

私は活動をし続けている以上、というか自分が多数派ではない以上、子どもを産むつもりつもりはないです。今のところ。

 

LGBTであること、その上活動をすることは現状の社会ではリスクでしかないので、子どもを好奇の目に晒す危険性があるなら、そんなことは絶対にしたくないです。

法律婚にあたっても考えました。私は良くても、パートナーは?パートナーの家族は?と考えると、難しい問題でした。現パートナーは協力・応援してくれているので有難いですが、もし今後私のことでパートナーが不利なことになったら、迷わず活動をやめます。

 

子育てをすること自体には前向きです。養子縁組とか。

学童保育のバイトをしていて、子どもと関わるのは好きだし、子どもはもれなく全員愛されるべきだと思うし、恵まれない家に生まれた子は全員違う場所で愛されて幸せになってほしいと思う。

 

書きたいことを書くといつもまとまりがなくなるけれど、これにて。