お愚痴の供養♡

講演依頼や取材依頼をいただく。これはとてもありがたいこと。

これがないと私は1人で勝手にブログや自主イベントでちいさくちいさく発信するしかなく、「ひとりでも多くの人に」なんて夢のまた夢となる。依頼をいただけることにはめちゃくちゃ感謝しております。

 

が!依頼をするなら。「お願い」をするなら…。もっと事前に調べたりしてくれたっていいんじゃないかと思うことが度々あって、もうこのタイミングで書いてやろうという回です。

 

「虹色らくだ」を「べにいろらくだ」と読み上げられた日

「ゆるしか」を「ゆりしか」と書かれた日

「田中或」を「たなか…さん」と読み上げられた日

「LGDT」と書かれた講演の垂れ幕

 

「正直私はよく知らないんですが(笑)」という講演前の応接室での言葉

「なんか最近流行りですよね、これから増えるんですよね」という講演前の応接室での言葉

「生徒がLGBTかどうか知っているのと知らないのとでは扱いが変わってくる」という講演後の応接室での言葉

「田中さんは女性じゃないですか」という講演後の渡り廊下での言葉

 

男性トイレを案内された日

マスクを外して素顔を見せてほしいと言われた日

結婚はしないのかと聞かれた日

つらかった体験話だけを求められた日

前向きに頑張る姿だけを求められた日

 

 

正直、まぁそういうことにもいい加減慣れたほうが早いと思う。

担当者はたまたま人権担当、取材担当になってしまっただけで、本当のところはLGBTについて知る気もなく、職場の方針だか何だかによって決められただけなのだろうから。

届く人に届けばよい。それが草の根活動なのです。

 

…と言うと思ったか。ほんとに、ふざけるのも大概にしていただきたい。

 

講演依頼をいただいた団体には「講演概要」というファイルを送っています。

私からの確認事項、お願いを読んでもらうシートと、講演の詳細を入力してもらうシートがあって、各シートの確認・入力・講演運営陣への共有をお願いしています。

 

このファイルに、この夏から「講演を運営する人は必ず事前学習をしてください」という項目を追加しちゃいました。もうね、ええ加減キツいです。

流行りだから講演をして欲しいとか、他の人権問題を扱うのはマンネリだから目新しいテーマにしたいとかなら、県職員市職員、人権センター職員などに頼むのも手です。啓発ビデオなんかを観るのも手です。

わざわざ当事者を招いて「いやぁ実は私全く知らないんですけどね!」なんて無自覚の差別を投げつけてくるの、本当にやめていただきたい。頼みます。

 

あぁ!こんなことを言ったところで、彼ら彼女らには届きはしないと思うけれど!

だからといって一人で悶々としていると早死にしますね…お愚痴でした。供養供養。