グランドルールみたいなものを考え始めた(とてもながい)

1. いろんな人が参加します

セクシュアリティはもちろんいろいろです。

ほかにも、自分のことを話したい人、話したくない人、オープンの人、クローズの人、意見、考え方、悩み…いろんなことが「色々」です。

自分と同じ属性の人や、同じ悩みを持っている人に出会うと、1人じゃないんだなと思えて嬉しいです。

でも、やっぱり「同じ人」はいません。他の人の考え方や生き方に「正解」や「不正解」を付けたり、「そんなのおかしい」と言わないようにしましょう。

また、「いいな」と思った人の全部を真似する必要はありません。自分の意見や気持ちを大事にしながら、いろんな人に出会いましょう。


2. 受けとめてもらえると嬉しくなる

話が上手く出来なくても、言葉で上手く表せなくても、頷いてくれたり、最後まで話を聞いてもらえると嬉しくなります。

自分と意見が違っても、「そうなんだね」と言ってもらえると嬉しいです。

自分のことを一度受けとめてもらえると、そのあとに違う意見を言われた時も、落ち着いて聞いて、「そうなんだね」と受けとめることができます。

他の人の話を聞いて、「自分はそうは思わないなぁ」と思った時は、「受け入れ」ではなく、「受けとめ」を意識しましょう。


3. つらかったことを話すときはみんなに伝えてから話す

つらかったこと、しんどかったことを話したり、聞いてもらえると心が軽くなります。心を軽くして帰るのも、会の大事な役割です。

でも、つらかった話、しんどかった話は、聞いている人もつらくなったり、しんどくなったりする時もあります。

そうならないためには、「つらかった話を聞いて欲しい」と伝えて、「いいよ」を言ってくれた人に聞いてもらえば、大丈夫です。

もし、他の人の話を聞いていてしんどくなったときは、席を離れてゆっくりしてください。1対1で話している時は、主催者を呼んだり、「違う話にして欲しい」と伝えます。

「違う話にして欲しい」と言われた人は、一旦その話をやめます。どうしても話の続きをしたい時は、時間をあけたり、話を聞いてくれる他の人を探します。

また、たのしかったこと、よかったことを話すときも、聞いていてつらくなっている人がいないか、ちょっとだけ周りを見てみましょう。


4. わからないことがあったら聞いていい

わからないこと、知らないことは誰にでもあります。わからないことがあって当たり前で、知らない自分が情けないとか、恥ずかしいとか、思わなくていいです。

「それってどういうこと?」「もう少し詳しく聞きたい」など、たずねてみてください。

誰かが質問をしたら、知っている人が答えてください。「答え」がいろいろある質問もあるかもしれません。そういうときは、「いろいろあるね」をみんなで共有します。

すごく間違った「答え」を言う人が居たら、主催者がとめます。

「すごく間違った答え」とは、答えた人も含む誰かを傷付けたり、危険な考え方だったりするものです。

もし「すごく間違えてるのに主催者がとめてくれない」と思うことがあったら、その場でみんなに「どう思う?」と聞いてみましょう。あとでその人が居ない場でみんなに聞くことは避けます。


5. とにかく、無理をしない

心が軽くなる場所のはずなのに、逆に重くなってしまうように感じた時は、とにかく無理をしない。

会の途中で席を離れてもいいし、帰っても大丈夫です(帰る時は、主催者に伝えましょう)。

また、当日の朝に「行きたくないな」と思ったら、お休みして大丈夫です。

お休みする時に「行くって言ったのに申し訳ないな」とか、「なんで行きたくないんだろう」とか、いろいろ考えてつらくなる人もいます。そういう時はお休みの連絡を取るのもつらいので、連絡をしなくてもいいです。

お休みの連絡が無かったときは、主催者が近くの駅や道路で事故が起こっていないか確認します。事故などが無ければ、「〇〇さんは、お休みか、途中から来る」と判断します。会が終わったら、「解散しました」ということを連絡します。

事故や問題が起こっていたら、安否確認のために連絡をします。「既読」になったら、安全だなと判断できるので、既読を目安にします。


6. 1回1回を大事に

何回も会を開いているうちに、顔見知りになったり友達が出来たりするかもしれません。でも、初めての人もいるかもしれないし、前会ったときといろいろ変わっているかもしれません。なので、会は何回目でも自己紹介から始めます。

自己紹介では、「呼ばれたい名前」を伝えてもらえたら、あとは自由です。セクシュアリティも、絶対に明かさないといけないことではありません。

誰かがいろんな自己紹介をしてくれたら、「同じくらい自分も話さなくては」と思ってしまうことがあります(なんとか効果)。でも、自分が話したいこと、量だけで大丈夫です。

たくさん話してくれた人も「自分はこんなに話したのに、なんで他の人は話してくれないんだ」と思わないように、この「なんとか効果」があることを心に留めておきます。みんなが無理のない自己紹介をしましょう。

また、セクシュアリティや考え方が前回から変化することがあります。それもそれとして、「矛盾だ」とか思う必要はないです。1回1回、その時間を大事にしましょう。


7. ルールも変わっていきます

今のところ、主催者が考えつくことをいろいろ書いていますが、いろんな人の意見や、回を重ねるごとに得た経験をもとに、「これは違うな」とか「これはもうちょっと付け加えたいな」とか、増えたり減ったりしていくと思います。

これからこの記事に、「取り消し線」や「(追加)」や「(補足)」や「(訂正)」が入る可能性があります。何度でも読んでみてください。また、「ここはこうじゃないかな」と思うことがあったら、主催者に連絡してみてください。