近況報告

気持ちは「今年は5月病ならなくて済んだ~」くらいのところにいますが、なに、もう8月ですと?どういうことでしょう。

暑いのが苦手、+8月はどうにも戦争のことばかりを考えてしまいます。小中高での平和学習、修学旅行で行ったナガサキ、鹿児島。今では「子どもに見せるなんて!」と炎上しそうな悲惨な写真や映像、語り部のお話は、今でも夢に出るくらい強烈に残っています。「はだしのゲン」が学校に置かれなくなったとかならないとかの話題もちょっと前にありましたが、「寝た子を起こすな」じゃないんですよ…。知らないことが一番恐ろしいと、思わずにはいられません。

 

今朝は三上智恵監督作品「標的の島風かたか」「戦場ぬ止み」を観ながら、講演資料を整えていました。で、今は箸休め的にブログを書いています。

イントロダクション|映画『標的の島 風(かじ)かたか』公式サイト

作品情報|映画『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』公式サイト

 

7月、8月に各1回ずつあった「県のLGBT施策を考える研究会」が終わりました。

講演依頼の繁忙期7月も、なんとか終わりました。

 

なんというか、どの人権問題、どのデモ、どの正義にも、共通点があるというか、「根っこは同じ」と感じて、一緒につらくなりがちなのが私です。

 

三上智恵監督作品は沖縄の「辺野古基地移設問題」を追うドキュメンタリーが多い。国は、かつて戦場になったオキナワに、とんでもなく整ったデカい基地を作ろうとしている。デカい基地があれば、自然破壊は言うまでもなく、有事の際はそりゃあもう恰好の標的となるわけです。陸続きでもない沖縄で、逃げ場なんてない。大和(本土)に切り捨てられたらおしまい。かつて実際にそうされたのに、また同じ風に扱われるのかと思うと、じっとしていられないと集まったデモ隊(民衆)と、国(自衛隊、警察、機動隊、政治家…)の姿が描かれています。

 

私も、LGBTを広く知ってもらいたい、助けになってほしい、差別されたくない、という思いがあって、身を削って啓発活動をしています。

そりゃオキナワの問題と比べたら私ひとりの活動はスケールが小さすぎますが、それでも「教員」や「大人」や「お役所」と、じっと向かい合うこともあるのです。

 

今回の研究会は、「LGBT施策」とゆるく言ってみたものの、大テーマは今はやりの「パートナーシップ制度」導入を目指すための当事者・有識者会議です。

後ろ向きで大変申し訳ないのですが、私の考えだと、「大人には大人の、私たちには私たちの、正義がある。そしてそれらはどちらとも、折れることができない」のです。

 

話がまた反れますが、さいきん「やさしい猫」という、外国人の人権や入管のあり方について描かれた5話物のドラマを見たのです。おそらく以前「恋せぬふたり」をやってた枠です。

やさしい猫 - NHK

恋せぬふたり - NHK

「やさしい猫」では、スリランカ人の男性がオーバーステイ(在留カードの期限切れ)で逮捕・拘留されてしまうのですが、実は逮捕されたのはオーバーステイの申告に行く道すがら。入管の最寄り駅だったのです。この時捕まらずにオーバーステイの申告に行けたら、拘留されることもなかったのです。

入管の人権侵害や国の姿勢は、実際のあり方も、ドラマの中の描かれ方も酷いもんでした。でも、入管職員は彼らの正義に従って動いている。入管が甘々だったら日本の治安は守れない、それもわかる。でもあんまりにも「濡れぬ先の傘すぎる」というか「転ばぬ先の杖すぎる」というか…「濡れたくないので一生屋内」「転びたくないのでハナから歩きません」という頑固さのように思えてしまいます。でもまぁ、屋内にいれば濡れないし、歩かないなら転ばないのはそうでしょうね…。でも…そんなに0-100思考で、人が守れるかってんです。人は多様。だから、その対応だって白黒ハッキリとできるわけがないのに。と、悲しくなってしまいます。

 

私もかつて一瞬だけ(2年弱)お役所仕事をしたことがあります。そこで「お役所の正義」と「多様な人々」との最前線(お役所側)に立っていました。たくさん揺らぎました。助けてあげたい、どうにかならないか、もっとよくできないか、最前線でたくさんの声を聴いて、たくさんのアイデアをボス(正規職員)に起案して、自分ができることが何かを一生懸命考えました。でも出来ることって本当にわずかで、悔しくて悲しくて、飲み会で悪酔いして手が付けられないほど泣いてしまったこともあります。

でも、できない。ある程度は「自分はお役所の人間だから」と言い聞かせないと、自分の身を守ることができない、そんな職場でした。「みんなにフレンドリーなお役所人」にはなれても、結局はどこかで割り切って、冷ややかなお話もしなくてはいけない。頂いた声を「ご意見ファイル」にそっと綴じて、保管期間満了まで放っておかなければならない。実質無視です。いろんなことがつらくてつらくて、辞めました。

 

いま、講演会や研究会の当事者メンバーとして活動する私は、「訴える民」の側です。辺野古で座り込みをするデモ隊の側です。同性婚訴訟で国を相手取って戦う側です。でも、正直私たちは、2つの正義の境界線で睨み合ってはいるけれど、この戦いの決着をつける権利を有してはいないと思ってしまうのです。

 

研究会メンバーの当事者・当事者の味方をしてくれた有識者、対して施策を決定する側のお役所メンバー。認識は人それぞれだと思うけれど、私は「あの場にいたお役所メンバーに熱で訴えかけても、つらいだけだろうな」という、諦観というか、冷ややかさというか、そういう感情を持ってしまいました。

だから言いたいことは「熱を込めず」に、「事実」と「意見」と「要求」を分けて話し、「実現可能性」の高い起案だけをしたつもりです。

 

もちろん、熱のこもった方を否定するのではありません。だって無理だもん、悔しいし悲しいしムカつくし、泣きそうになる。同じ気持ちです。ずっとずっと同じことを言い続けているのに、実質なーんも変わらないの、そりゃもう、声がでかくならないわけがない。「聞けっつってんだろオイ???」ってなりますよね。

 

 

…という、2500字超のうじうじイジイジはそろそろ切り替えて。

 

 

件の映画の中の「辺野古のデモをしている側」には、三線を弾いたり歌を歌ったり、キャンドルを灯したりする人もいます。もしかしたら中にはお役所の人と飲みに行ったりする人もいるのかもしれませんね。お役所の人だって一緒に暮らす人間ですからね。

 

私がこれから舵を切っていきたいのは、それに似た方向です。

啓発活動や、お役所とにらめっこ(!)ももちろん続けていきますが、「妄想屋台活動」でいろんなイベントをやる。人と人が繋がりあう、同じ歌を歌ったり、同じ時間を過ごしたり…ある種の逃避のようにも思えるけれど、それは違う。思い通りにいかないことからちょっと距離を置いて、思い通りにいく空間をちょっとの間楽しむ、そして元気になる…みたいな場を整備していきていなと、そっち方向をやってみたいのです。

 

またちょっと話はそれるけれど、私は「理解者だけが手元に残ればいい」とか「わかってくれない人は無視していい」とか「人はみなサタンだ」とか、安易な基準を設けたくはありません。そういう身の守り方もきっと正解で、きっと安全なのだと思うけれど、私は「ほら言わんこっちゃない!」と言われながらも、あきらめたくない。

安全地帯にずっといると、動き出すのが怖くなる。

ちょっと休んで、また出ていく。傷付いて帰ってきても、メソメソできる場がある。そっちの方が好きなのです。

 

持続的でもなんでもない、パッタリとエネルギーが切れてしまうかもしれないやり方ですが、充電場所と充電のタイミングさえわかっておけば、たぶん大丈夫。知らんけど。

 

でも今の、たった27年ぽっちの脳みそで考えられるライフスタイルとしては、もうこれで「はしる」しかありません。これから生きていくうちに、いいものは付加して、わるいものは削除していけばよい。

県がこれから導入する予定のパートナーシップ制度でも、同じことをお役所サイドが言ってましたよ。「とりあえずこの形で走るけど、走っていく中で改良したり変化させたりして、よりたくさんの人に対応できる形にしていきたい」って。

だからね、もうちょっと頑張ってみますね。たぶん、生きてりゃいいこともある。

啓発ごとと妄想屋台活動、どっちもやれてる今が楽しいの話

先日、鳥大で講義をしてきた話を。

この講義は昨年もゲストスピーカーをさせてもらったのですが、いつもの「啓蒙」的な話をするのではなく、「田中或とは何たるか」みたいなことを話すような感じなので、たくさん考えるし自分のこれまでを振り返る機会にもなっています。

 

齢27、成長が止まりません。まぁ「成長」と言うのか「改良」と言うのか「進化」と言うのか…というか自分ではそう思うけど他者から見たら変わってないのか後退なのか、そのあたり細かい言葉選びはさておいて、当人としては振り返るたびに「今が一番ええ感じ」と思います。

人から見たらどんな風に見えるのかは、そらわからんが、そんなことよりも今が楽しくて、昔の自分は大変だったな~という感じで、多分近い将来の自分も、今の自分を振り返れば「あれはあれで大変だったな~」と評価すると思う。それでいいと思う。

 

今回の講義で一番言おうとした、去年の今頃との大きな改良点は、「ゆるしか」の活動を「啓発ごと」と「イベントごと・妄想屋台活動」との2本柱でやるぞ!というスタンスが固まったこと。

一方的に話をする形の「啓発ごと」が得意だ、言語化が得意だ、交流会は気が進まないし、啓発ごとを頑張りたい、と思ってやってきたけれど、ここにきて「現場」が楽しすぎる。きっかけは明らかに「成りたい人になるで式」だったな。

 

啓発ごとの時も、イベントごとの時も、妄想屋台活動をしている時も、私が言いたいことや示したいことはほぼ同じで、「だれでもなんでもええよ」というところ。十人十色やし、自分も他人も、何者でも何者でなくてもよいし、したいことを実践して機嫌よくやればいいのだ。

けれどまぁしかし、イスに座って黙って聞くしかない啓発ごとのシーンよりも、屋台を広げて人と出会う方が何倍も楽しいし、目の前の人が何かしらのリアクションをくれるのを見ていられるから、何倍も安心感がある。

 

講義室の重たい空気が苦手。講義が始まる前のざわめきが苦手。始業と同時に人形みたくなる聴講者が苦手。でもそうなってしまうのは彼らのせいではなくて、なんというか、そういうシステムが身についているんだよね。ほぼ自動でそうなってしまう。

そういうシステムをぶち壊すためにアレコレ考えた。多分、講師の私にエセな関西弁が出てしまうのも、やたらヘラヘラしてしまうのも、真面目に話ができないのも、「自動人形システム」をどうにか綻ばせたいがためなのかな。と思う。

 

ところがどっこい。「屋台」や「現場」というものは、そんなことをしなくても通用するのではないかという予感が香り始めている。啓蒙よりずっと興味をひきやすいし、言葉よりずっと「何かしら」が伝わるのではないかな、という可能性を感じて、わくわくする。

 

言葉をアレコレ考えるよりもまぁだいぶ抽象的にはなるが、伝わるものがあってもなくてもいい。ご機嫌に屋台を通して何かいい感じを共有できたら、それが素敵。

 

ゴキゲンに屋台なんか出しながら、一方でしっかりとした言葉も持っている。どっちも改良を続ける。そしたらもっと素敵な自分になっていきそうだな、という感じがしている。

BOKUGOTO出店のお礼と見た景色と今後の妄想

今年もBOKUGOTOに呼んでいただきました!ありがとうございました!

今年は全部で4~50店舗+飛び入り行商スタイルさんも参加可、相変わらずデカいイベントでした。

お天気だけが心配で、案の定雨も降ったものの思ってたより曇りが長引いて、雨がドカ降りすることもなく、大丈夫でした。

マサさんら実委のみなさんがイベント数日前に運動会テントとタープをかき集めてくださって、屋根付きストリートができて、アジアの屋台村みたいでした(行ったことないけど)。

賑わってたな~楽しかったな~というのがシンプルな感想です。

 

◎ゆるしかの出店内容

私共「ゆるしか」は、当初は図書館とゴロゴロスペースを予定していました。カインズでペラッペラの置き畳買ってね。敷いてゴロゴロしようと思っていたのですが、タープテントなし、公園でファミリーが使うような三角のポップアップテントしか持っていなかったので、雨に備えて全然違う「お菓子のつかみどり」をしました。段ボール箱の1面を丸く切り抜いて、そっから個包装お菓子をムンズと取ってもらうという。楽しかったです。

 

 

◎楽しんだことと感想

私共の屋台の配置がちょうどステージ真ん前で、演者さんがよく見えました。みんなよかったなー。転換時の音楽も含めて、よかった。私の語彙力では表せない良さでした。無理矢理私の知っているもので言うとすれば、「ブリーフ&トランクス」的な良さでした。「半径5メートル以内の日常」って感じでした。あとこれは全くの妄想ですが、掟ポルシェさんも居てほしい。ちょっと来てほしい。

 

屋台ラインナップはもう本当に盛りだくさんで、「トルネードポテト!」みたいなお祭り屋台屋台したものもあれば、オシャンなキッチンカーもあれば、ワークショップもあり本屋もあり、イラスト屋さんやお菓子屋さんやコーヒー屋さんや雑貨屋さんや、ほんと色々でした。

去年の反省を活かして「欲しいものは遠慮なくサッと買うことよ!」ということで、アレコレ買い込んでお店番をしました。毎回出店されるたびにすぐなくなるちいちゃくて繊細なおはぎをしっかり買えました。あと「カレーをいっぱい食べる日」に悲しい事情で「幻」となっていたソルティレモンソーダも買えました。最高でした。

 

◎見た景色

・準備の時にいろんな種類のタープテントをたくさん立てた。知らない人のテントも立てた。知らない人と立てた。

・当初の出店場所と全然違う「来た順に奥から詰める」配置。何回もお世話になってるtakemurateiさんと隣になる。

・出店をしながら自分のイベントに呼べる出店者をハンティングしている人が多くて(私もそう)安心する。鳥取の賑わいはしばらく安泰そう。

・100円玉を握りしめてやってくる子どもたち。つかみどりの回数をオマケした。小さい子は「大きく2回」、中くらいの子は「大きく1回、小さく1回」、大きい子は「1回で大丈夫です!」と言ってくれた。

・「遠足のおやつ200円分」をつかみどり2回で可とする派の子どもと悩ましい表情のおとなさん。

・ゆるしかの虹色の傘を気が済むまで持ってくれた子ども。

などなど。

 

◎BOKUGOTOを経て考えたこと

「しごとでもままごとでもないボクゴトを」を合言葉に集まったみなさんの多様なお店がとても素敵なイベントでした!しっかり作りこまれた屋台からツギハギだらけの屋台まで。生業とする人からこの日限りの屋台まで。

私共の屋台は、ポップは水性ペン書きで最後の方はホラーみたいになってたし、タープの中にポツンと三角テントだったし、今思うと「場所取りして一番ええところからステージ眺めて飲み食いしているふたり」でした。ウケる。

 

イベント全体の雑さ?手作り感?何とも言えませんが「余白のある感じ」がとても好きで、今後のゆるしかのイベントでも目指したい空気感だなぁと思いました。

 

イベントに「余白」があると、誰でも参加できそうな気がする、「妄想」の扉が開いている感じで、私はワクワクします。

たとえば「ポップを水性ペンで書いてくるような出店でいいなら、自分でも出来そう」とか、「キッチンカーじゃなくてもこんなやり方があるのか!」とか、「行商スタイルなら自分は何を持とうかな」とか、「自分だったらもっと上手く運営できる」とか(!)。

これこそが「自分事」のはじまりなんじゃないかという気がします。ボクゴトです。

 

ちょっと話はそれますが、私はバンドマンやライブハウスの空気感がとても好き。

売れるとか売れないとかそういう次元にいないバンドが好き。ハイエースにみんな突っ込んで地方のライブハウスにやってきて、自主制作音源を売って、売上以上に飲んで潰れて、次の日の夕方ごろに二日酔いで帰っていくバンドマンが好き。全然オンタイムにならない感じが好き。ガムテープで雑に貼られてお酒がブチ掛かってるタイムテーブルが好き。

売れてるバンドのドームライブみたいなのにはない「自分もやってみたい!」感とか、「大丈夫かな?台拭きいるかな?」みたいな、他人事ではなくなってしまう「なにかしらの引力」とかが、とても愛おしい。

自分が作るイベントや出店も、誰かにとって「何かしらの引力」がありますように、どこかしら「余白」を残しておきたいと、改めて思いました。

 

長々しすぎておりますので終わります、大好きなイベントです!ありがとうございました!

「カレーをいっぱい食べる日」感想と思ったこと

たいへん遅くなりましたが、4月22日、用瀬駅周辺での「カレーをいっぱい食べる日」ありがとうございました!

3年ぶり、かつレアな休日の「流しびな行事」と併せた第1回、とってもええイベントになりました。

 

「MARUKOも出来たし、もう用瀬=カレーにすればいいのでは?」なんて雑談からはじまった企画でした。今回は用瀬のお店から「takemuratei」さん「MARUKO」さん、露店から「カワウソカレー」さん、そしてナンパ枠(?)から、鳥取市の「インディアンスター」さんが屋台初参加、そして私共「ゆるしか」が飲食初、この5店舗でした。

 

◎事前準備

今回の企画は「用瀬宿活性化委員会」と共催でした。事前準備は活性会員にだいぶお世話になりました。ありがたい。

「流しびな行事」と併せて開催するにあたって、流しびなの館とか支所とか公民館に挨拶に行ったのと、芝生広場を借りるのに区長さんの家に挨拶に行きました。

営業類似行為解説届は電子申請で。チラシは手書きで。チラシを1200部、用瀬に配布の「市報とっとり」に折り込んでもらいました。

 

◎配置など

MARUKOが店頭、その向かいにtakemuratei、カワウソカレー、インディアンスター、ゆるしかは駅横芝生広場という配置でした。用瀬2店舗はさすがホームという感じで、始まる前から行列がありましたが、芝生広場に気付いてもらう看板などを用意していなかったので、イベント前半は芝生組と芝生広場のイスたちはまったりでした。ゆるしかは予想外の風で準備に手間取っていたので、人がまばらで助かった一面もありましたが(!)、もうちょっとしっかりお客さんを導いてあげられたらよかった。反省です。

 

◎売れ行き

みなさんの感想としては「やってよかった」という感じで、オール黒字(たぶん!とみんなが言ってました。カウントしてる店がなかった。笑)非常にほっとしております。よかったー。特に用瀬組はびっくりするほどよかったらしい。有難い。よかったです。

 

◎いただいたお声

「カレー好きだからいいイベント!」「チラシみたよ!」というお声をたくさん頂きました!来年もやりたいなぁと思いました。早めに来てくださった人、なかなか温まらないカレーを長い時間待ってくださった人、差し入れをくださった人…マジでありがとうございました。

それから、実店舗を出て屋台初挑戦だったインディアンスターさんは、今回のことがあって「露店」や「キッチンカー」の方向を模索し始めたようで、たいへんうれしいです。MARUKOさんはこのイベントのためにジャークチキンの機械を買ったそうで、また活躍の機会を作らねば!と思いました。

 

◎感想

「ゆるしか妄想屋台部」の企画でイベントそのものを企画するのは「成りたい人になるで式」「ゆるしか図書館居場所づくりの回」に続き3回目でした。飲食オンリーイベントは初の試み、そしてゆるしかが飲食屋台を出すのも初でした。

入場者の見込みとか、仕込みの量とか、原価とか原価率とか、何一つわからん主催と一緒に屋台を出してくださったみなさま、共催の用瀬宿活性化委員会、本当にありがとうございました!

モヤモヤの書き置き

「あの人は優しくしてくれなかったからイヤだ」「あの人はお返事遅かったからもうキツい」とかなんとか、そういう基準で人と距離を置く、そういう方法で自分を守っている自分になんかモヤモヤしてしまう。

自分を大事にしたいし、そのためにはしんどい人と距離を置くのは大事なこと。それはほとんど間違いないのだろうけど、それって一歩間違えればとても攻撃的で、人間みんなにシャーシャーしてしまう野良猫みたい。

 

ほんのたまたま、その人がその時だけ優しくなれなかったのかもしれないし、私の方がチクチクして、「優しくしてくれなかった!」って感じただけなのかもしれないのに、たった1回きりのことで「もういやだー!」となるのは、あまりにも根拠が薄い気がしている。とはいえ、2回も3回も傷付いてようやく、「いやだー!」と思った自分を認めてあげるのも、なんか違う気がする。どうしたらいいやら。

 

傷付くのもいやだし、「あの人が傷付けてきたんです」って言われるのもいやだ。多分多くの人がそう思っているんじゃなかろうか。でも一方で、「あの人が傷付けてきたんです」ってアピールするのは好き、って人もいるような気がしていて、余計にモヤモヤしてしまう。どうしたもんか。

 

たった二十数年ぽっち生きてきただけでも、もう嫌というほど傷付いてきてグシャグシャだけど、それでもやっぱりシャーシャー言ってるだけでは生きていけなくて、しんどい思いもたくさん抱えながら、その都度どうにかこうにか向き合ったり逃げたり突っぱねたりしながら生きていくのか…途方もないぜ。

 

いろいろ始まる季節は殊更ゆっくり動きたいものです

ゆるしか図書館「居場所づくりの回」が終わってだいたい2週間。はやいな~。

さすがにちょっと疲れているようで、ボーっとスマホを眺める時間が増えてきた。イカイカンと思う。

今週はド平日にパートナーひろくんと米子松江でプチ旅行をして、季節のお花を眺めてたくさん食べて、ゆっくり過ごしました。

 

「居場所づくり」のことを考えてしまうのは、前回のゆるしか図書館をやったからでもあるし、今月半ばから活動拠点(仮)を借りるからでもある。同志(のちのち名前出していいかどうか確認しておかなきゃな~。本件の重要人物なので。)とアパートの1室を借りることにした。

私はそこで、ゆるしか図書館を常設して、ナンデモスペースとして開放するなり、虹らくとか屋台部の部会を開いたりする予定。あとこれは妄想段階だけど、いい感じの器をちょっとずつ集めて、それを使えるようにしたいな。同志もたぶんそんな使い方をするだろう。(今思ったけど同志というよりは「似志」とか「近志」って方がしっくりくる)

 

あーあ、どんな風になっていくんだろう。楽しみでもあり、持て余さないか不安でもあり。でもまぁ、なるようにしかならん。焦らずともよい。ゆっくり考えよ。

 

 

ここ数日の私はこの調子で何かとずっとモヤモヤしている。

「居場所を作りたい」と「居場所が欲しい」ってのは、似て非なりだし、自分はどっちなのか(どっちの比率が高いのか)しっかり考えて自覚をもつべきなんじゃなかろうかなんて自問自答も始めてしまった。

シンプルに信頼できる友達が欲しいというだけのことに、大人の偏屈さや世間体や承認欲求や社会的意義みたいな、小難しいコロモを付け足してカサマシしていないか?

とか考えると、どうにもしかめっ面になってしまう。あんまり考えずに隅っこに追いやってしまいたい。

それなら余計に、これからも引き続きしかめっ面して考えていかないといけないテーマなんだろうなと思う。

 

思えば「虹色らくだ」や他の団体、サークルもそうで、「誰かがやるならやる」という人が多かったな。きっと彼らは居場所が欲しかったのだ。「作る」ではなく、欲しかった。

居場所づくりをして、他者や自分にとって居心地のいい空間を作る、ということができるのは、より気力体力がある人のやることかもしれない。そうだとしたら、自分はどの場所に立っているのかな。

誰かのために動けるほど余裕があるのだろうか。自分のことで精一杯なのだろうか。私のことだから、おそらく例によって「グレー」な場所にいる。

自分のキャパを図りながら、シンプルな自分の気持ちを確かめながら、どこまでカサマシが出来るかを探る。他者や社会にどれだけ開いていくかは、自分が信頼できる自分の手の届く範囲でいいじゃないね。

 

「ゆるりとしっかりかくじつに」とはよく言ったもんだ。本当にそうだね。

あーあ、漠然と不安だ。これが春か。今日雨だしな。ぼちぼちやりましょう。

ゆるしか図書館「居場所づくりの回」のお礼と、そこで見た景色の報告

昨日無事に終わりました、居場所づくりの回。

終始思っていたのは、ほんの数回前の図書館とはドエラい違いやなということと、それだけ自分が他者を巻き込んで、ええ景色を作れるようになったんだなということ。

ちょっと前まではロクに広報もできてなかったし、丸1日ずーっと誰も来なくてボーっとお菓子食べるだけの何かだったのです。社会的に特に何も意味がない何かでした。いやいや、もちろんアレがあったから今があるわけなのですごく大事だったのだけれど、それにしても急にドカンと変わりました。学力の成長曲線みたいな感じか。急に来るのか。

 

虹色らくだ時代の「LGBT成人式」を除けば、他者にオファーをかけてイベントを大きくやるのは、今年の「成りたい人になるで式」が初めて。今回の図書館が2回目。オファーややりとりは大変だけど、なんか大丈夫でした。

でももうちょっと丁寧に、上手にやることもできたかなと思っています。今回のイベントにお付き合いくださったみなさま、あらためて、本当にありがとうございました!

 

【今回の会場とレイアウト】

今回お借りしたのは用瀬駅ちかくのカフェtakemurateiさん。土建経験者が「こんな感じでいいの?!」とびっくりするような(笑)、手作り感溢れる秘密基地のようなカフェです。2階建てで2階は吹き抜けみたいになっているカウンター席とソファー席と、和室(普段は物置みたいな感じ)があります。

 

今回は1階の窓際に物販2店、2階和室に図書館+情報コーナーを置きました。一瞬だけ情報コーナーを2階カウンター席に置いてみたのだけれど、カウンターの居心地があまりにも丁度よくて(笑)ここは静かに休憩するスペースにとっておこうかな、ということで、情報コーナーも図書館に混ぜました。

takemurateiはそもそもの本の数がものすんごくて、「図書館なんて要らんのじゃないか!」と思わんこともなかったですが(笑)takemurateiにあった本も気になるものがあった~。

1階にはハンモック、和室にはみんな大好きおこた、でっかいソファー、各々がええように使ってくれているようでした。

 

【今回みた景色】

1日中人が途切れることがなく、各々がゆっくり過ごせていたように思いました。どうかな。※実は私の伝え方が不親切で、ワークショップがあると思って来られた人もいたみたいで、申し訳なかったです。

 

・選書した本の著者がtakemurateiご夫婦のお友達だった。私はその本を喫茶ミラクルのしょーたろーさんに貰ったという、繫がりを感じまくったひととき。

 

・「たまたま、たまたまね」なんて言いながら来てくださって、おもむろにゲームを取り出し遊んでくれて帰っていったボス(あだ名)一行。

 

・市役所時代に1回だけ取材してお会いしたことのある団体「コスモスの会」の方が快くパンフレットを提供してくれた。しかも持参いただいて数年ぶりに再会。

 

・同じ日にコミュニティキッチン(わかりやすく言うならこども食堂)の第1回目をやった後輩が、食堂が終わったあとに来てくれた。

 

・初対面の人たちが顔見知りに、顔見知りの人達が知り合いに、知り合いが同士になっていくような様子が見れた和室。

 

・マジでうまかったランチとおやつ。(私はヤンニョムチキンランチと桜餡のシフォンケーキとホットチャイ、パートナーひろくんがシェアしてくれたナッツのタルトを食べました。)

 

・1階と2階を行き来して、ワイワイ話したりしっとり話したり。みんながそれぞれ本を読んだ時間。  その他諸々。

 

 

【考えたことと今後の展望】

居場所活動に終わりはない。できるだけ多くの人がポジティブに生きていってほしいし、そのために出来ることはやりたい。とはいえ、居場所活動をしている人にももちろん居場所活動以外の人生や生活や仕事があって、それぞれのキャパがある。裁量が大事。任せるところは他者に任せる、任せることができるように他者を信頼できるようになることも大事。

 

4月半ばから有志と始めるセカンドハウスの使い方も、有志としっかり話し合って、他者の話もよく聞いて、1個ずつ決めたルールで、しかしいちいち揺らぎながら進めていきたい。

 

 

【おわりに、今後の予定(妄想含め)】

◎4月22日(日)カレーをいっぱい食べる日 イベント主催

 …カレー屋さんを5店舗あつめて小盛カレーを食べ歩けるイベント。用瀬駅

 

【妄想中】5月のどこかの1日中 セカンドハウスに溜まる日。湖山

 …ゲオで借りた映画と、持ち寄りのご飯やお菓子で丸1日ぐうたらする日をやりたい。部屋が狭いので小規模で。

 

◎5月28日(日) 主たる稼ぎ(not本業)の方で、ものづくりワークショップのイベント。市内某所

 …この時お世話になったお店さんと繋がって今後もお付き合いできたら良いな~

 

【6月:低気圧休み】講演1回

【7月8月:主たる稼ぎ(not本業)繁忙期のためデカ活動をするな。私より】講演1回

 

◎10月 講演1回

 

【11月:マジの忙しさ。これ以上予定を入れるな。私より】講演3回

◎11月10日(金)用瀬さんぽ市、野点の事前説明会

◎11月12日(日)用瀬さんぽ市、野点の本番

◎11月19日(日)隣県で野点スタッフをする日